倉庫銘柄2社を徹底比較【三井・住友】

こんにちは
今回は倉庫銘柄について解説していきます。
今年に入って倉庫銘柄の配当利回りが上がっており
ポートフォリオに少量組み込もうか悩んでいます。
候補が2社ありますので順番に解説していきます。

目次

三井倉庫ホールディングスとは

1社目は証券コード【9302】三井倉庫ホールディングスです。

同社は、子会社80社及び関連会社9社で構成されており、倉庫保管・荷役、港湾作業・運送、海外における物流サービス・複合一貫輸送、航空貨物輸送、3PL、サプライチェーンマネジメント支援、陸上貨物運送等の様々な物流サービスを提供する
物流事業とビル賃貸業を中心とする不動産事業であります。

売り上げの70%以上を日本が占めておりそのほかに米国、中国、ヨーロッパ、タイ、インドネシア、マレーシア、韓国でも事業を展開しています。

出展:https://www.mitsui-soko.com/whymitsui/?_gl=11qx4zej_gaMTEwOTc0MTM3NC4xNjY3MTkyODA0_ga_R9V647079P*MTY2NzUzNjQzNi4zLjEuMTY2NzUzNjUwNi4wLjAuMA..

さすが三井といったところでしょうか
東京ドーム50個分の倉庫面積絵を所有しており
保管数量はスカイツリー13個分に上るそうですw

出展:バフェットコード

PER6.3倍
PBR0.9倍

数値的には割安でバリュー株となっています。
自己資本比率が30%程度とやや低く感じますがROEが17%と優秀で配当利回りに関しても5.2%とかなりの高配当で魅力的に感じます。
配当性向に関しても22%とかなり余裕があります。

売り上げに関しては右肩上がりに成長しており、営業利益りつ7%とまあまあといったとこですが10年前と比較すると
利益率に関しては上昇傾向にありますしROEが非常に高いので期待値はそれなりにあるかなと思います。
続いて配当推移をみていきましょう。

三井倉庫ホールディングス配当推移

出展:バフェットコード

配当金については正直いいとは言い難いです。
高配当投資において一番嫌なのが減配です。
10年間で3倍以上に成長はしてくれていますが2017年減配・2018年の無配が気になるところです。

EPSは2018年の赤字転落から順調に回復傾向にあります。

同社は2023年から配当性向の基準を30%へ引き上げ、業績に連動した機動的な配当を実施する方針とし株主還元性が向上しました。
今後の業績次第で増配が見込めるのではないかと思いますし、配当金が上がるにつれて株価も上昇していくと思い候補に入れました。
続いてキャッシュフローの推移をみていきましょう。

三井倉庫ホールディングスキャッシュフロー推移

出展:https://irbank.net/E04284/cf

営業CFに関しては毎年プラスとなっています。
財務CF日関しては2015年から2017年までは資金調達によりプラスになっていますがその後に関してはしっかり返済ができており、投資CFに関しては毎年マイナスになっていて本業で稼いで返済や事業にしっかり投資できていることが読み取れます。

自己資本比率30%とやや不安は残りますが財務体質は健全で
配当性向も無理ない範囲内なので投資対象としてはありかなと思います。

三井倉庫ホールディングス株価推移

増配と倉庫需要が上がったため株価が最高値を更新しました。

現在の配当利回りが継続されるのであればROEも高水準ですし割高には感じません
高値掴みには注意しましょう。
日経平均が落ちた時に打診がいくらいがいいかなと思っています。

三井倉庫ホールディングス中期経営計画

出展:https://msh.mitsui-soko.com/-/media/pdf/msh/ir/investor/Medium-term_Management_Plan2022.pdf#page=6

中期経営計画を見てみると年間6%の成長を目指していて2027年には営業利益を900億円増加させるとのことで
目標が達成されれば135%の成長率となります。

配当性向が引き上げられており、株主還元姿勢が向上していくのであれば今後の増配や
株価によるキャピタル利益も狙っていける銘柄だと思います。

住友倉庫とは

2社目は証券コード【9303】住友倉庫です。

同社は、倉庫業、港湾運送業、国際輸送業及び陸上運送業等の物流事業、船舶を使用する貨物運送業務を中心とする海運事業並びに事務所及び土地等の賃貸等を行う不動産事業を行っています。
詳細はこちらです。

【物流事業】

(1) 倉庫業
国内における、寄託を受けた物品を倉庫に保管する業務並びに寄託貨物の入出庫及びこれに付随する流通加工等の業務であって、住友倉庫九州(株)、(株)若洲等が行っております。

(2) 港湾運送業
国内の港湾における、海上運送に接続する貨物の船積み及び陸揚げ並びにその荷捌き等の業務であって、泉洋港運(株)、ニッケル.エンド.ライオンス(株)等が行っております。

(3) 国際輸送業
陸海空の各種輸送手段を結合し、輸出入貨物の国際複合輸送を取り扱う業務並びに海外における保管、荷役及び運送等を取り扱う業務であって、Sumitomo Warehouse (U.S.A.), Inc.、Sumitomo Warehouse (Europe) GmbH、Sumitomo Warehouse (Singapore) Pte Ltd、Union Services (S’pore) Pte Ltd、Rojana Distribution Center Co., Ltd.、住友倉儲(中国)有限公司、香港住友倉儲有限公司等が行っております。

(4) 陸上運送業
国内における、自動車を使用する貨物運送業務並びに自動車及び鉄道による運送を取り扱う業務であって、遠州トラック(株)、井住運送(株)等が行っております。

(5) その他事業
ソフトウェア開発等上記事業に関連する業務であって、アイスター(株)等が行っております。

【海運事業】

船舶を使用する貨物運送業務及び海運代理店等の業務であって、J-WeSco(株)、Westwood Shipping Lines, Inc.等が行っております。

【不動産事業】

事務所及び土地等を売買、賃貸及び管理する業務であって、住倉建物サービス(株)等が行っております。

出展:バフェットコード

PER7.5倍
PBE0.8倍

三井倉庫HD同様バリュー株となっています。
ROE9.5倍と日本株にしては高い水準ですが三井と比較すると住友倉庫が劣っています。

配当利回りに関しても4.9%あればかなりの高配当ですがこちらも三井に軍配が上がります。
配当性向に関しては39%と無理のない範囲です。

自己資本比率に関しては55%と安心感があり、売り上げに関しては長期的に少しずつ成長していて
非常に安定感のある銘柄だと思います。

営業利益率に関しては10%を超えており、自己資本比率同様に三井と比較すると
住友倉庫に軍配が上がります。

同時に値上がりえきも狙うなら三井倉庫の比率を上げていくほうがいいのかなと思いますが
長期的に安定して運用していくことに重きを置くのであれば個人的には住友倉庫の方が好みではあります。
続いて配当推移をみていきましょう。

住友倉庫配当推移

出展:バフェットコード

配当金に関しては10年で4倍程度に成長しております。
※2019年は記念配当が含まれております。
9期連続増配していることから株主還元姿勢は高いと判断できます。

EPS・BPSに関しては長期的に右肩上がりに成長しており、2022年で大きく成長したことにより配当金が大幅に上がりましたがこれを継続していけるかがポイントになってくると思います。

住友倉庫の配当政策

当社は充実した株主還元を継続のため、2020年~2022年度においては、利益水準にかかわらず1株につき47円の年間配当額を維持することとし、過去7年間に引き続き、今後3年間も増配の継続を目指します。
上記期間の配当性向については定めないものとします。

政策を見る限り大きく業績の下振れがなければ3年間は最低でも配当維持はしてくれそうな気がします。
ただ、三井倉庫は最近配当方針をアップデートしたばかりというのもあって、積極性で言えば三井倉庫を購入したくなりますねw
続いてキャッシュフローの推移をみていきましょう。

住友倉庫キャッシュフロー推移

出展:バフェットコード

営業CFに関しては毎年プラスになっており、2022年に関しては大幅に増加しています。
これは物流事業が好調だったのと海運事業の市場改善が大きな要因だったためとのことでした。

投資CFに関しても毎年マイナスになっており、事業への投資をしっかり行えていることが読み取れます。
流動比率に関しては164%とやや低く感じてしまいますが自己資本比率が55%と高水準ですから財務体質は健全と言えます。
続いて株価推移をみていきましょう。

住友倉庫株価推移

1,800円付近での購入を狙って様子を見ています。
しかし倉庫株は増配をきっかけに株価も上昇してしまっているので
積極的に購入しづらい価格帯にはなっていますが、現在の配当を維持できるなら
割安に感じます。

個人的には住友倉庫6割 三井倉庫4割くらいの比率で購入していきたいと考えていますが、購入タイミングについては
年内に少量帰ればいいかなくらいで考えています。

いかがでしたでしょうか。
どちらも、個人的にはお勧めできる銘柄かなと思いますし、現在の株価であれば
そこまで割高ではないように思います。
しかし、全力で銘柄を購入するタイミングは全体が下がっている時なので、購入するタイミングに関しては慎重に!

PERやEPSなどの解説はこちら→https://kohaitouburogu.com/high-dividend-stock/#index_id5
で解説してあります。

決算書の解説も記事出しています。→https://kohaitouburogu.com/kessannsyo/

基本的にはPER/PBR/自己資本比率/配当性向/配当利回り/EPS/BPS/ROE/減配がないか
をチェックしてから業種やチャートを見るようにしてます。
中小型株も同様です。

ではまた

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