7月米国雇用統計まとめ と 決算書読み解き方の解説パート1

こんにちは
今回は前半に米国の雇用統計結果について書いていきます。
後半では決算書の読み解き方について書いていきます。
どちらも投資に関連する重要な内容となっているため
ぜひ最後までご覧ください。

目次

2022年7月米国雇用統計について

はじめに
□雇用統計とはどのようなものなのか
□投資にどのような関係があるのか
を説明していきます。

米国雇用統計とは

米国雇用統計とは、
「米国の労働省が毎月発表する経済統計のひとつです。非農業部門就業者数や失業率など労働市場の情勢をみる十数項目のデータが盛り込まれています。
雇用情勢の変化は個人所得や個人消費などに波及するため、米国の景気動向を測るうえで重要な指標であり、為替市場や株式市場の材料となります。発表前からマーケット参加者に注目される度合いが高く、通信社などによるエコノミスト調査の予想値に基づいて相場が動くこともあります。」

米国の経済に直結している内容となっており、為替や金利にも
影響してくる内容のため、投資タイミングを測るときに使う重要な
情報の一つと言っていいでしょう。

予想を超える2倍の結果に!!

米国では雇用者数が予想の2倍を超える結果となっており、労働需要の回復が見て取れたました。
米国で強まっていた景気後退の懸念が落ち着き、積極的な利上げが見込まれます。

出典:https://www.gaitame.com/seminar/tokuban/result/2022/07.html

景気動向を表す非農業部門の雇用者数は、前月と比べて約53万増と増加幅は先月(約40万人)と比べて拡大しており
元々の予想では先月より落ち込み約26万人とみていたところが2倍を超える結果となりました。
ただし、失業率については3.5%と高止まり傾向となっており、将来は安泰とは言えない状況となっている。

新型コロナウイルスによるパンデミックからの調整で、小売業やハイテク企業は雇用削減計画を軒並み発表しています。
新規失業者保険申請件数は増加傾向です。
一方で、退職や転職による雇用者減少にともない、その人数を補うため、雇用需要は依然強い傾向にあります。

結果として好調となった、米国雇用統計の結果を受けて、FRBが積極的な利上げを継続するとの懸念が高まっています。その影響により、米国の電気自動車大手のテスラ株などのハイテク株が売りに出ている傾向にあり、テスラ株は6.6%安、S&P500やナスダックの結果を下げる結果となりました。

ナスダックと日経平均株価

出典:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/38279

こうみてみると、日経平均の下落幅はナスダックに比べて弱く
よく耐えているようにも見えますが、上がりきってなかったようにも見えますね。
米国金利上昇問題の先行きが見えていないため
投資のタイミングに関しては引き続き静観が続くかなと思っています。
個別で割安な株を拾いつつ、全体が大きく下がったタイミングで資金を入れていきたいですね。

決算書の読み解き方について

【決算書の種類と概要】

①貸借対照表

会社の資産や負債の状況や内訳を確認することができます。
資産が多くても売掛金や貸付金など、現金以外のものが多い場合だと、借金を返せない可能性があるため、貸借対照表を見ることで、その企業の安定性や安全性を見ることができます

②損益計算書

会社の1年間の売上金額や、売上原価、最終的な当期純利益など収益性を見ることができます。
最終的な当期純利益は、「売上-売上原価」というシンプルなものではなく、従業員に支払っている給料や、商品をPRするための広告宣伝費、更に会社が持っている株式等の評価損益も加味された金額になります。

③キャッシュフロー計算書

その会社のお金の流れを把握することができます。
「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つの分類されて表示されており、その会社の現金や預金がどのくらい増減したのかを見ることができる資料です。

【決算書から読み解くべき内容】

貸借対照表から読み解く内容

< 自己資本比率 >

自己資本比率では、借入金などで他人からお金を借りており、返す義務のある負債がどの程度あるのを調べる方法になります。

求め方は「負債÷総資本×100」です。

出典:https://hongyou-alpha.com/course/basic/detail_13.php?s=13_02

自己資本は株主などから資金提供をしてもらい、返済する義務のない資本のため、自己資本比率は高ければ高いほど、その企業の安全性は高いと言えますね。
 自己資本比率などのデータはグーグル先生が正しく丁寧に教えてくれますが、内容を理解しておくと銘柄を検討する上で景色がかなり変わってくるので、ある程度把握しておくことをお勧めします。

< 流動比率 >

流動比率では、1年以内に現金化できる資産が1年以内に返済が必要となる負債の金額をどれだけ上回っているかがわかります。

求め方は「流動資産÷流動負債×100」です。

この比率が高ければ高いほど安全性は高いと言えます。逆に100%を下回っている場合は、現時点では借金を完済できる術がないということになりますので、危険な状態です

< 当座比率 >

当座比率とは、流動負債に対してどれくらい当座資金を持っているかという指標になります。
流動資産と似ていますが、短期の借金返済能力がどれくらいあるのかを把握し、安全性を確認するための比率になります。

求め方は「当座資産÷流動負債×100」です。

当座資産は、流動資産から棚卸資産を差し引いた金額で、現金化がしやすい当座資産を算出して、比率を求めることで、よりシビアに短期の支払い能力を判断できる指標になります。

流動比率と同じく、高ければ高いほど良いですが、70%を下回ってしまうと危険な状態といえます

損益計算書から読み解く内容

< 売上高当期純利益率 >

売上高当期純利益率は、会社の収益性を見るのに重要な指標の一つになります。

求め方は「当期純利益÷売上高」です。

この比率が高ければ高いほど、収益性の良い会社ということになります。

< 売上高営業利益率 >

損益計算書から読み解く必要のある数値は、売上高営業利益率です。

損益計算書上には、営業利益や経常利益、当期純利益など、様々な利益金額が表示されていますが、当期純利益率のほかにも確認しておきたいのが、営業利益率です。

営業利益とは、売上高から、商品を作るのに直接かかった費用である「売上原価」と、従業員の給料や広告宣伝費の合計である「販売管理費」を引いた利益のことです。

求め方は「営業利益÷売上高×100」です。

そのため、この数値を見ることで、その会社自体の収益性を把握することができます

ちなみに、当期純利益率と営業利益率との違いは、当期純利益には営業とは関係なく発生した費用が反映されてしまっている点です。具体的には、会社の持っている株式の評価損益等の影響が加味されています。そのため、純粋に営業活動による利益を求めたものが、営業利益となるため、営業利益率も重要となってくるのです。

< 自己資本当期純利益率 >

自己資本当期純利益率は、会社が自己資本をいかに効率的に運用をして、収益を生み出しているかを示す指標のため
株主目線から見ての収益性の指標になります。

求め方は「当期純利益÷自己資本×100」です。

もし自分が投資家なのであれば、自分が投資した会社がどれだけの利益を上げているかを重視しますよね。
そのため、投資家にとっての大事な判断指標の一つでもあります。

キャッシュフロー計算書から読み解く内容

< CFPS >

CFPS=Cash Flow Per Shareの略称で
1株当たりにどれだけのキャッシュフローが生み出されているかを見ることができる指標になります。

求め方は「営業キャッシュフロー÷発行済み株式数」です。

この数値は大きければ大きいほどよく、株式数に対してどれくらいのキャッシュフローを生んでいるかを把握することができるのです。

ただし、1点注意が必要な部分があり、キャッシュフロー計算書には、過去1年間の実績のみしか反映がされていません。

< PCFR >

PCFRとは、株価キャッシュフロー倍率のことで、株価が割安か否かの判断材料に使用されます。

求め方は「株価÷CFPS」です。

数値が大きいほど株価は割高、低いほど割安との判断となります。比較をする場合は同業他社の数値や、その会社の過去の数値と比較してどうなっているか現状を把握することも大切です。

また、この指標は単独で行うのではなく、PER(株価収益率)などの指標と合わせて確認することが大事になります。

いかがでしたでしょうか?
決算書を読み解くのは、慣れないうちは難しいかもしれませんが
複数の会社の分析をしてみることで、自然と身についてくると思います。
今後もっと詳しく個別項目ごとに解説していければと思います。

まとめ

□米国雇用統計結果について
□投資タイミングについては引き続き静観
□決算書の項目について
□ナスダックと日経平均株価
□米金利上昇懸念は見通し不安

今後も自身のポートフォリオや運用損益、配当金を公開していきます。

それらが少しでも見てくれる人の役に立てば嬉しいです。

ではまた!

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